千葉大学→早稲田大学に仮面浪人で合格した岩永竜太郎さんインタビュー

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順調に成績が伸びていたようなので、仮面浪人の最中に不安などはありませんでしたか?

不安はありました。「落ちたらどうしよう」というプレッシャーは1年間、常に感じていました。また、順調に伸びていた成績が11月ごろにピタッと止まってしまい、果たしてこのままで本当に大丈夫なのか心配にもなりました。引くに引けないし、かと言って成績の伸びも止まって前に進んでいる感覚も無くなり、前にも後ろにも進めない非常に苦しい時期が続きましたね。

でも、この不安やプレッシャーは勉強して成績を上げて、大学に合格することでしか解消できないのでひたすら勉強して解消しました。遊びに行って一時的に気を紛らわせても問題の根本的な解決にはならないので、遊びに行くということはほとんどしませんでした。とにかく勉強して気を紛らわせた感じです。

そのような浪人生活を送られ、受験結果はどうでしたか?

受験したのは一橋大学商学部と早稲田大学の政治経済、商学部の3つです。成績との兼ね合いもあり、結果的に東大は受験しませんでした。また、早稲田に関しては親から「私立は早稲田の政経のみ。それ以外は意味が無い!」と言われていました。今思えば無茶苦茶な話ですね(笑)。しかし、受験の直前になってなぜか「商学部も受けてみたら?」と親に勧められ、商学部も受ける事にしました。もちろんたった3校しか受験しなかったので、全滅の不安はありました。ですが、もし全滅したら千葉大を退学して2浪する覚悟で自分を追い込んでいました。

最終的には早稲田の商学部のみ合格しました。最初は正直進学しようか悩みましたが、自分の中では勉強をやりきった感が強かったので、進学する事にしました。また、あれだけ厳しかった親も背中を押してくれたこともありますね。全ての受験が終了した時点で、親が既に部屋を決めてくれていたんです。厳しい親ですが、僕が頑張っていた姿を見ていてくれてたのかもしれませんね。

本気で努力した経験から、根拠のある自信を得た

早稲田大学に進学してみて感じたことはありますか?

大学のレベルに大差はないという事です。どちらにもやる気のある学生もやる気の無い学生も一定数いますし、授業の質もそこまで差は無い。だからこそ、後は本当に自分の努力次第なのだと思いました。将来は外資系で働き、ゆくゆくは起業したいと思っているので、今はその夢に向けての準備をしている所です。

今振り返って仮面浪人をしてよかったと思いますか?

はい!心の底から仮面浪人をして良かったと思います。

仮面浪人を経て大きな自信がつき、コンプレックスも解消されました。確かに、他人から見れば無駄な1年かもしれません。諦めて今の大学を楽しむ努力をしろよとも言われるかもしれません。しかし、それでは自分の人生に対して納得がいかなかった。そして、「これ以上勉強出来ない!」と胸を張って言えるほど1年間本気で努力できたことが自分にとって非常に大きかった。これだけ自分は本気で努力出来たのだから、将来どんな困難にぶつかっても自分は頑張れるという根拠のある自信を持つことが出来ました。大袈裟ではなく、本当に自分の人生が変わりました。

最後に、仮面浪人をするか悩んでいる受験生にメッセージをお願いします。

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仮面浪人は基本的にはお勧めしません。特に「ちょっとやってみて受かったらいいな」程度の中途半端な気持ちの方は絶対にやめておいた方がいいです。そんな気持ちだと絶対に大学の誘惑に負けて1年間勉強が続かないと思います。

しかし「どうしても今の大学に納得がいかず、1年間本気で頑張れる」という気概があり、大学生活を捨てる、前の大学には戻らないなどのリスクを取る勇気のある方は是非挑戦してみて下さい。リスクを背負って本気で努力する経験は結果がどうであれ、今後の自分の人生にとって非常に大きな糧になると思います。厳しい道だとは思いますが、その道を選択された方は頑張って下さい。応援しています。

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