早稲田大学→東大に仮面浪人で合格した三浦奈保子さんインタビュー

早稲田大学→東大に仮面浪人で合格した三浦奈保子さんインタビュー

三浦奈保子さんのプロフィール

出身地 千葉県
学歴 桜蔭高等学校→早稲田大学法学部→東京大学文学部ドイツ文学科 (文科Ⅲ類)→タレント/気象予報士
現在の動向 タレント/気象予報士
仮面浪人形態 前大学の授業を休んで受験勉強
予備校 通っていた
アルバイト なし
サークル なし

悔しさと憧れに背中を押され、仮面浪人を決意。

三浦さんは現役で早稲田大学(以下、早稲田)に進学後、仮面浪人を経て東京大学(以下、東大)に進学されました。受験を終えて、浪人しようとは思われませんでしたか?

あまり思いませんでした。国立の発表前に私立の入学費などは振り込んでいたので、「どうせ払ったのなら行ってしまおう」という感じでしたね。

早稲田がどんな大学なのか知りたかったですし、通っているうちに自分が「志望していた大学に落ちた」という事実を受け入れられるようであれば、そのまま早稲田を卒業するつもりでいました。

仮面浪人を決断する決め手になった出来事などはありましたか?

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憧れの人が東大を受験し直すと聞いたことです。

その人は高校時代に通っていた塾の友達の知り合い、という遠い存在でしたが、「あの人と一緒の大学に行けたらなあ…」と思い続けていました。現役の受験では彼も私も東大を受けたのですが二人とも不合格に終わってしまい、会うこともないまま私は早稲田に進学しました。

しばらくしてその人が浪人して東大を受験すると聞いたとき、「私ももう一度東大を目指そう!」という想いがこみ上げてきて、それが東大を受け直す決定打になりました。当時の私にとって彼の存在は本当に大きくて、もし彼がその決断をしていなかったら、私はそのまま早稲田にいたかも知れません。自分の中でモヤモヤした気持ちが大きくなるなかで、「彼と一緒の大学に行けるかもしれない!」という期待に背中を押してもらいました。

仮面浪人を決断する際に、ご両親などに相談されましたか?

親は相談するまでもなく最初から「もう一年受けるでしょ?」という感じで、東大に行って欲しいという期待は薄々感じていました。なので、仮面浪人しようと打ち明けた時も反対せずすんなり受け入れてくれましたし、受験中もずっと応援してくれていました。

その頃には現役の頃に通っていた予備校にもう一度通えないか相談しに行ったり、学部事務所に休学手続きが出来ないか聞きにいたりと、色々行動を起こしていました。塾では「3月中に相談してくれれば授業料が安くなったのに…」と言われて凄くショックだったので、もし同じように悩んでいる人は早めに相談した方がいいと思います。

学部事務所の方でも結局私の通っていた学部では再受験での休学は認められないとのことで、仕方なくそのまま放置して受験勉強をすることになりました。

仮面浪人を始めるにあたり、不合格に終わった場合のことを考えていましたか?

もちろん考えてはいましたが、早稲田に残ったとしても4年間で規定の単位数を取りきれば卒業は出来ますし、不合格になったら2年生以降で頑張って挽回しようと考えていました。早稲田では留年している人も珍しくないと感じたので、最悪5年生になってもいいかな、と。(笑)

また、入学してみて早稲田には色々な人がいると分かったので、落ちたとしてもここなら自分を受け入れてくれるかな、と気楽に考えることが出来ました。

自分の居場所について考え続けた仮面浪人生活

仮面浪人中に辛かったことはありましたか?

孤独感ですね。

予備校には通っていましたが、あまり友達を作るような雰囲気ではなく、現役時代のように「友達と一緒に勉強しよう!」という気分にはなりませんでした。

ただ、自分でも仮面浪人するからには友達付き合いに逃げず、自力でしっかり勉強しようと思っていたからこそそのような雰囲気を選んだので、ある程度の覚悟はしていました。

もちろん予備校でもお昼を一緒に食べるくらいの友達はいましたが、息抜きに遊ぶのは先に東大に合格していた友達やその子のサークルの先輩でした。友達は「この子は来年うちに来るから!」と知り合いに紹介してくれて、「私は来年ここを居場所にするんだ!」と勇気づけられました。

仮面浪人をしていることについて、早稲田の友人には打ち明けていましたか?

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最初は秘密にしていましたが、突然授業に行かなくなったためバレて、「仮面浪人しているの?」と聞かれるようになり、答えるうちに自然に広まっていきました。

仮面浪人を打ち明けることは「この大学を辞めるつもり」と言うのと同じことなので、後に引けなくなった感じがしました。失敗して戻ったときにちょっと恥ずかしいだろうな、と。

ただ早稲田は本当に人が多いし、「みんな私ひとりにそこまで関心を払わないんじゃないかな?」とどこかで楽観的に思っていたので、それほど周囲からの目が気になることはありませんでしたね。

東大に合格後、生活に変化はありましたか?

早稲田がとにかく人が多くて活気があって華やかだったので、それに比べて東大が凄く静かに感じて驚きました。早稲田だと道を歩いているだけでものすごい数のサークルから勧誘されましたが、東大は全然勧誘されなくて。ちょっと寂しかったですね。(笑)

人間関係についても早稲田は人が本当に沢山いたので、関係をしっかりと築けた人は少なかったかも知れません。その点では東大は一人一人との関係を大切にしようと思いました。こんな風に二つの大学の環境を体感できるのは仮面浪人ならではですね。先輩も後輩も2倍いる感じがします。

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