早稲田大学→京大に仮面浪人で合格した山中基弘さんインタビュー

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仮面浪人生活において、辛かったことは何ですか?

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1番辛かったのは、時間的制約があったことです。

普通の受験生は4月あたりから勉強し始めているところ、僕は9月から本格的に始めたので、受験までに残された時間は多くありませんでした。またアルバイトもあったため、自分の勉強時間があまりとれませんでした。特に11月の模試のシーズンはやることが多くて忙しすぎて、「大学を休んでまで自分は何をやっているのだろう」という気持ちにすらなりました。

あとは高校の友達が楽しそうに大学生活を謳歌していたことです。大学の友達とも連絡を絶っていましたし、予備校では友達を作らなかったので孤独感を感じていました。僕は二浪目でしかも仮面浪人という状況だったので周りに同じ境遇の人がいなくて相談できる相手がいなかったのが特に辛かったですね。

そのような生活の中でも、仮面浪人を続けられた要因は何ですか?

絶対に京大に合格する!という強い気持ちがあったからだと思います。

また一浪時の成績開示では最低点マイナス5点で不合格だったということを知り、さらに夏の京大模試でA判定が出たのでこのまま勉強すれば京大に行ける!という実感を持つことができ、最後まで勉強を続けられたのだと思います。

仮面浪人を経て「何かを本気で続ける」という価値観に変わった

山中さんは前期試験で京大を受験し、合格されました。合格した時はどのような気持ちでしたか?

一浪のときは絶対受かったと思っていたのですが、仮面浪人時は本番が終わったあとの手応えが全然なくて、絶対落ちたと思っていました。しかし何を思ったのかわざわざ京都まで合格発表を見にいきました(笑)。自分の受験番号を見つけたときは今までの努力が報われた気がしてとても嬉しかったです。そして母親にすぐ電話したら泣いて喜んでくれました。母親には本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

大学の友達にはSNSで報告したのですが、「仮面浪人していると思ってたよ、おめでとう!」と祝福してくれました。僕としては何も言わずに消えてしまったことに後ろめたさがあったのですが、友達が喜んでくれて嬉しかったです。

京大に来て、生活の変化はありましたか?

京都に来てから一人暮らしをするようになったのですが、最初は慣れるまで大変でした。

下宿先から自転車でちょっと行けば鴨川やたくさんのお寺があり、ゆったりとした時間が流れていて、京都での大学生活はとても楽しいです。

授業に関して言うと、早稲田のときと同じテキストを使う授業もあるので内容は大差ないと思います。ただ周りを見るとは飛び抜けて勉強ができる人が多いなという印象を受けます。

価値観の変化はありましたか?

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大学ではある旅イベントをキッカケに海外へ一人旅をするようになりました。そしてもっといろんな世界を見たいと思うようになり、いつしか世界一周することが夢になっていました。そしてその目標のために必要なことを逆算し、アルバイトや英語の勉強などに打ち込んできました。また自分の興味をもった新しいことにも積極的にチャレンジできるようになりました。

そしてこうやって世界一周のために頑張ってこれたのも、仮面浪人での9月からの半年間、本気で勉強して受かったという経験から「目標のために物事を本気で続ける」という姿勢が身についたからだと思います。

それでは最後に、後輩へのアドバイスをお願いします!

仮面浪人をしようと考えている人はただ目標の大学に入りたいと思うのではなく、大学合格後に自分がどうありたいかイメージしながら頑張ってほしい。

現在は学歴社会も崩れつつあり、必ずしもいい大学に入ることが今後プラスになるかはわかりません。しかしこの先何十年もずっと後悔しそうだと思ったら、仮面浪人に挑戦するべきだと思います。そしてその結果たとえ失敗してしまったとしても、仮面浪人で本気で頑張った経験は今後の人生で必ず活きてきます。

僕は仮面浪人の9月からの半年間は今までの人生の中で一番頑張った時間だと今胸を張って言えます。みなさんもそれくらい本気で勉強してください。応援しています!

【インタビュー日時:2015年4月25日】

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