山中基弘さんのプロフィール
出身地 | 茨城県 |
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学歴 | 江戸川学園取手高校→1年間浪人(駿台お茶の水校)→早稲田大学先進理工学部化学・生命化学科→京都大学工学部工業化学科(現在4年) |
現在の動向 | 今年2月に開催された2000人規模の旅イベントの運営スタッフを経験。 現在は大学を休学していて、世界一周の旅に出ている。 |
仮面浪人形態 | 後期から大学の授業を休んで受験勉強。 |
予備校 | 駿台お茶の水校 |
アルバイト | 塾講師(週2,3回で受験直前まで) |
サークル | なし |
自分に納得が行かず、もう一度京大への挑戦を決意。
山中さんは早稲田大学(以下、早稲田)に一浪で進学された後、仮面浪人を経て京都大学(以下、京大)に進学されています。まず、早稲田に進学した理由は何ですか?
まず、現役の時は東京工業大学を目指していましたが不合格となってしまいました。それでも早慶に受かればいいかなと考えていましたが、早慶にも落ちてしまい浪人することにしました。そして一浪目に入り、なるべく上の大学を目指すために駿台の東大理系コースに入りました。
一浪時はなかなか志望校が決まらなかったのですが、京大を目指して京都で浪人している高校の親友がいて、夏休みに京都まで会いに行きました。その時に京都を観光したら、京都に住んだら楽しそうというイメージが涌き、京大を目指すようになりました。しかし一浪をしても京大には不合格となってしまい、合格した早稲田に進学しました。
一浪時の受験終了後、もう一年浪人して京大を目指す、という考えはありましたか?
それはまったく考えませんでした。なぜなら、親と「どんな結果になろうとも一浪したら合格した大学に行く」という約束をしていたからです。また、一浪時の受験は手応えがあったのに落ちてしまったので「早稲田に進学するしかないかな」とも思い、二浪はせずに早稲田大学に進学することにしました。
では、なぜ仮面浪人を決意したのですか?
大学入学後に早稲田の雰囲気に違和感を覚えたからです。早稲田の入学ガイダンスで初めてキャンパスを実際に訪れましたが、京大の雰囲気とはかなり違っていて、強い違和感がありました。また推薦や内部進学者が学科の半数近くを占めていて、「本気で勉強して、一浪までしたのに…」と歯がゆい想いを抱きました。もちろん友達が嫌いとかではなく学科の子同士で仲は良かったのですが、自分自身に納得がいきませんでした。そこでもう1回ちゃんと勉強して京大を目指そうと思い、仮面浪人を決意しました。
仮面浪人を決意するにあたり、誰かに相談はしましたか?
親に相談しました。もともと、「京大に行きたい!」ということをなんとなく話していましたが、夏休みにきちんと仮面浪人すると言って納得してもらいました。
また、高校、予備校、大学と同じ道を歩んできた親友がいて、その子にも話しました。その子も仮面浪人しようかな…と言っていたので、「お互い頑張ろうよ!」と励まし合った記憶があります。
しかし、大学の友達には話しませんでした。通っていた化学科では、半数が一般入試、さらにその半数が他の大学を不合格となった子たちでした。その子たちも大学の雰囲気に違和感を覚えていたらしいのですが、ちゃんと割り切って大学で必死に勉強していました。なので大学の友達には結局言えずじまいでした。
僕は後期から大学の授業には行かなかったのですが、ずっと友達には言ってなかったので、「なんで来ないの?」と連絡がくるようになってしまいました。ですが、その連絡すら無視してしまい、それはダメだったなと反省しています。
時間的制約と戦いながらの仮面浪人生活。
仮面浪人中はどのような生活でしたか?
前期は授業と塾講師のアルバイトが忙しく、ほとんど勉強できませんでした。また受験費は自分で出そうと決めて夏休みもアルバイトを中心にしていたので、結局本格的に勉強を始めたのは後期からでした。そして後期からは本腰を入れて勉強しようと思い、大学の授業には行きませんでした。そして家では勉強できないタイプだったので、親に相談して予備校に通わせてもらえることになりました。
アルバイトは後期も続けられましたか?
はい、週に2回ほどアルバイトをしていました。
もともとは受験費を賄うために始めたアルバイトでしたが、次第に教えること自体が楽しくなって、後期も続けました。塾の通う生徒さんは勉強が得意ではなかったり、勉強の習慣が身に付いていなかったりしている子が多かったので、自分が勉強を教えてあげることで楽しそうに勉強するようになったり、テストでいい点を取ったりするととても嬉しかったですね。
また教える立場にあるという点で、基礎をしっかりやるであるとか、綺麗にノートをとるであるとか基本的なことを再確認できたのもよかったと思います。
またアルバイトが一緒で仲良くなった友達には、受験をするということを打ち明けました。受験前日にも応援メールをもらい励ましてくれてとても心強かったです。仮面浪人は孤独になりがちなので、一つでもいいので自分の話を聞いてもらえるコミュニティをつくっておくのもいいと思います。
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