早稲田大学→東大に仮面浪人で合格した三浦奈保子さんインタビュー

早稲田大学→東大に仮面浪人で合格した三浦奈保子さんインタビュー

「レールを外れる」経験となった仮面浪人。

仮面浪人を経験したことで、価値観の変化はありましたか?

あの挑戦が無かったら全く違うことをしているかもしれないと思うと、すごく刹那的な考え方ができるようになりました。一瞬一瞬を大事にしなきゃいけない、というか。

それまではきちんとレールを決めて、はみ出さないようにその上を走らなきゃいけないという意識があったのですが、受験の失敗を仮面浪人で挽回したことで、「そのとき楽しめること、そのときに出来ることを全力でやってみよう」と思うようになりました。一度失敗しても、もう一度挑戦すれば「挑戦中」に戻れるんだということを学べたと思います。

いま色々なお仕事を頂いて色んな人にお会いする中で、「とにかくやってみよう!」と前向きにチャンスに飛びつくことが出来るのも、仮面浪人で一度レールを敷き直した経験があったからかなと思います。

仮面浪人のメリット・デメリットは何だと思いますか?

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メリットと言えるかは分かりませんが、仮面浪人は気持ちの上で浪人よりも楽かも知れませんね。浪人すると、落ち込んだときに「現役のときに受かった大学にまで落ちたらどうしよう…」と考えがちだと思うのですが、仮面浪人は本当に行きたい大学のことだけ考えて頑張ればいいですから。他のことを考えなくていいというのはメリットかも知れません。

デメリットは、どっち付かずになってしまうことの怖さがあることですね。

私は仮面浪人を決意したとき、早稲田のことは一年間考えないようにしようと決めました。きっと通っているうちに早稲田が好きになってしまうと思いましたし、そこで出来た友達が大事になると思ったので。通っている大学を好きになることで、受験に向かう気持ちに迷いが出てしまうかも知れません。

仮面浪人する前に向き合った、「不合格」という事実。

一般的な就職よりも不安定と言われることが多い芸能界ですが、その世界に入ると決意されたことにも仮面浪人という決断は影響していますか?

私自身は芸能界に進んだことをそれほど大きな決断とは考えていないんです。いつかまた大学院に戻ろうかなとも思っています。

言われてみれば、何かを決めるときに失敗を恐れなくなったことは仮面浪人から来ているのかも知れませんね。仮面浪人を通して、「今これをやっていなきゃいけない」というレールは、自分が思っていたほど絶対的なものじゃないんだな、と思いました。

だから芸能界に入ったことで何かが決められてしまうということはなくて、大学院に戻ってもう一度進路や将来について考えるのもアリなのかな、と思っています。

最後に、仮面浪人するか迷っている大学生へのアドバイスをお願いします。

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自分が第一志望に一度落ちてしまったという事実をプラスに受け止められるかどうかだと思います。

「第一志望には落ちてしまったけど、だから今の自分がある。」と、今の自分を肯定して捉えられる人なら、仮面浪人をする必要は無いと思いますね。

ただ、「自分はどうせ失敗したんだ…」といつまでも失敗を引きずるのなら、むしろ仮面浪人してもう一度挑戦するのはアリだと思います。

私自身、第一志望に行った友達の話を聞く度にやっぱりどこかで卑屈になってしまうところがあって、そこから抜け出したくて仮面浪人を決意しました。

ただ、本当は仮面浪人をせずに、合格した大学の環境の中で自分の居場所を見出せる人の方が強くて素敵な人なのかも知れませんね。

【インタビュー日時:2015年3月10日】

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