法政大学→上智大学に仮面浪人で合格した岡本直樹さんインタビュー

法政大学→上智大学に仮面浪人で合格した岡本直樹さんインタビュー

‐岡本さんは後期から法政を休学されたそうですが、その理由は何ですか?

前期と同じように、後期も大学の授業と受験勉強を両立する選択肢もありましたが、自分の性格に合っていないと感じていました。というのも、自分は何か一つのことに集中した方が力を発揮できるタイプだからです。なので後期からは法政を休学して、受験勉強一本に集中しようと決意しました。

また前期の単位は全て取得できたため、1年生時に最低で取らなければならない単位数はクリアしており、万が一不合格になって法政に戻っても進級はできる状況でした。そのことも後期から休学をする決め手になりましたね。

休学した後期は、朝から晩までずっと予備校で勉強することができ、腰を据えて勉強することができました。また、同じ予備校に居た高校の同級生とも切磋琢磨しながら、時には息抜きしながら勉強することができたので、孤独を感じることは次第に無くなっていきました。

受験直前はどのように過ごしていましたか?

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孤独も特に感じずに勉強し、また現役時代に苦手だった科目を集中的に勉強して克服するなど、非常に充実していました。しかし入試直前の1月下旬、肺気胸になってしまい、手術することになってしまいました。

結局手術から退院までの1週間は何も出来ず、「大事な追い込みの時期に何も勉強できないなんて…。今年も駄目かもしれないな…。」と心が折れて、半ば諦めかけていました。

しかし退院して予備校に戻ったら、先生やいつも一緒に居た友達に「今までちゃんと勉強してきたんだから大丈夫だよ!」と励まされ、なんとかなるかもしれない!と前向きに考えられるようになりました。また自分の中でも、「憧れの大学に行きたい!」と気持ちを再確認して、退院から1週間後の入試に臨みました。

岡本さんは受験直前期に弊サイト「仮面浪人ナビ」をご覧になっていたとのことですが、具体的にどのように弊サイトを利用されていましたか?

僕は「仮面浪人ナビ」さんの記事を読んで、モチベーションのアップに利用していました。

元々「仮面浪人ナビ」さんを知ったきっかけは、たまたま友人から紹介されたからでした。そして何気なく見てみると、仮面浪人を経験して成功された方たちのインタビューが多く載っていたので、それらの記事を読んで「自分もこの人たちみたいに絶対に仮面浪人を成功させるんだ!」と気合を入れていました。

特に、「マーチ→早慶」に行った人の記事は見ていましたね。というのも、自分と似たような境遇からの成功事例だったので、その自分と同じ状況からの成功前例を自分と重ねることで、自分も仮面浪人を成功させる具体的なイメージを持つことができました。

それまでは、仮面浪人に関してネットで検索しても体験談も少なく、「どうせ仮面浪人は成功しない」などといったネガティブな情報も多くて、「本当に成功できるのだろうか?」と正直、仮面浪人の具体的な成功イメージを持つことが出来ず、不安でした。ですが、こうして多くの仮面浪人の成功事例を見る事ができたことで「仮面浪人の成功事例はたくさんあるんだ!」「頑張れば自分も受かることができるんだ!」と実感を持って思えて、非常に精神的に安心することができました。

自分の選択が正しかったと証明できた「合格」

岡本さんは仮面浪人を経て、上智に合格されました。周りはどのような反応でしたか?

母親はもの凄く喜んでくれましたが、父親は意外と冷静でした(笑)。上智の合格がわかった時はまだ他大学の受験が残っていたこともあり、メールで「おめでとう。この調子で頑張ってください」と送られてきただけでした。本当はすごい喜んでくれていたと思いますが(笑)。

また、予備校の友達と大学の友達にも報告したところ、みんなすごい喜んでくれましたね。特に大学の友達は、出て行く僕に対して誰一人として嫌な顔をせず、祝福してくれました。本当に周りの人たちに支えられていたと思います。

仮面浪人を成功させて、変化したことはありましたか?

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もちろん大学の特色が違うので、大学生活の面では変化がありました。上智は国際系に強く、留学生の数も多いので、英語を勉強するモチベーションに繋がっています。

またサークル活動も活発で、自分は国際交流サークルに所属しているのですが、留学生と沢山交流したりすることで非常に充実していると思います。上智だからこそ出来ることをしていて、そういう意味では上智に入ることが出来て良かったと感じています。

しかし、仮面浪人を成功させたからといって、自分の価値観や考え方に変化はありませんでした。現役の時は自分の努力が結果に繋がりませんでしたが、仮面浪人を経て結果を得ることができ、自分の選択は間違っていなかったのだと確認することが出来ました。

逆に言えば、仮面浪人を経ることで自分の選択が正しかったと証明できたというだけなので、自分の中で特に変化というのは感じませんでした。

最後に仮面浪人しようとしている後輩に向けてメッセージをお願いします。

まず、僕は仮面浪人という選択肢は薦めません。僕の周りにも仮面浪人しようとしている人が5人居ましたが、大学の誘惑に負けたりして結局辞めていき、最後まで残っていたのは自分のみでした。そのことからも、仮面浪人はそれ相当の覚悟や想いが無いと続かないということが分かるかと思います。本当に信念や覚悟がある人のみ挑戦すべきだと思います。

また、ある程度の勝算も必要だと思います。僕のように前回の受験で補欠合格だった、もしくは成績開示を見たらあと少しで合格だったという人は、もちろん合格の可能性が高まりますし、辛い時に心の支えにもなると思います。そのような人は挑戦してみても良いのではないでしょうか。頑張ってください。

【インタビュー日時:2015年9月17日】

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