神戸大学→京大に仮面浪人で合格した溝渕克仁さんインタビュー

神戸大学→京大に仮面浪人で合格した溝渕克仁さんインタビュー

受験校はどのように決定されましたか?

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僕は様々な分野を勉強した上で、専門分野を決めたいと思っていました。これは仮面浪人を決意した動機でもあるのですが、神大に入ってみたら経済の勉強が面白くないと思いましたし、考えてみれば高校の時に専門分野を決めろというのは無理な話だなと。

だったら、入った後に専門分野を決められるところに進学しようと思い、それは東大か京大の総合人間学部でした。そしてもともと京大志望だったので、京大の総合人間学部しか受けませんでした。

他の大学は受けませんでしたし、国立の後期試験も出願しませんでした。落ちた場合はあまり考えないようにしようと思っていたのと、仮面浪人を始めたのは京大の総合人間学部に行きたいというのがきっかけだったのに、別の大学に行ったら次の不満が生まれるだけだなと思ったからです。

僕の場合は、神大に入学したからこそ、適当に専門分野を決めたくないという想いが芽生え、京大への想いが強くなったのだと思います。

自分の選択にしっかり責任を持とう、という価値観に。

合格後は周りの方に報告しましたか?

もちろん報告しました。

友人にはあまり仮面浪人していることを言ってなかったので、驚いていました。僕自身は、彼らを嫌な気持ちにさせちゃうかなと思ったけど、祝ってくれたので本当に嬉しかったです。

親にも報告しましたが、喜んでいましたね。ただ、模試もA判定だったので、どちらかと言えばホッとしていた、という感じでした。

仮面浪人を経て、価値観は変化しましたか?

僕は仮面浪人を経験して、「自分の選択を周りのせいにしてはいけない」という風に思うようになりましたね。

僕の場合は、進学を選んだことを、浪人を許してくれなかった親のせいにしていましたが、それは恥ずべき事でした。そんなことをするより、自分でちゃんと考えて、納得できる選択していこうという考えになりました。

後は、「やればどうにかなる」という姿勢にもなりました。実際は実行できるかできないかというところが大きく、実行すれば意外とどうにかなると思えるようになりました。

生活面で変化はありましたか?

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心のつかえが取れて、100%大学生活を楽しめていると思います。当初はどこか一歩引いて過ごしていて、入学式の時も母に「しっかりしなさい!」と言われる程不貞腐れていましたからね。

また、「自分でちゃんと考えて、納得できる選択をしよう」という価値観になったことから、京大に進学してからは自分のやりたいことに取り組んでいます。例えば、京大ではフリーペーパーサークルに入っているのですが、そのサークルの友達と本当に自分たちがやりたいテーマでのフリーペーパー制作を行いました。去年は就活に対する問題提起をテーマとしたフリーペーパーを制作し、学祭で配ったりしました。

大学の制度面で言えば、興味のある分野を学べていると思います。京大は英語以外の科目は好きにしてください、という感じなので、学びたかった一般教養科目を多く履修することができ、とても充実しています。

仮面浪人のメリット、デメリットは何だと思いますか?

メリットは一度大学の講義を受けてみて自分のやりたいことを考えられるので、その上で自分に適した大学を選択できる点ですかね。僕はこのメリットは大きいと思っていて、神大に入学したからこそ専門分野を考えられたので、仮面浪人した意味があったと思います。

デメリットはお金と時間を無駄にするかもしれない、ということです。中途半端に大学に引きずられてしまい、さらに志望大学に落ちてしまうという状況になってしまう可能性もあります。そうするとお金も時間も無駄になってしまいます。

だから、やるからには絶対受かるという気持ちが大事なのかなと思います。

では最後に、仮面浪人するか迷っている後輩に向けて、メッセージをお願いします!

仮面浪人という選択肢は、おすすめはしません。今それなりに楽しめてる人なら、仮面する必要はないのかなと思います。

個人的には、2か月くらい大学に行ってから判断しても良いと思います。授業や新歓などを体験して、その大学に馴染めるようであれば、そのまま通ってもいいと思います。

しかし、どうしても大学を変えたい、仮面浪人しなかったら心の底から後悔して引きづると感じたなら挑戦すべきです。もちろん、やるからには絶対受かる気概を持って、来年の春笑えるように頑張りましょう!

【インタビュー日時:2015年4月25日】

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