仮面浪人の奨学金に関するよくある質問と回答まとめ

仮面浪人の奨学金に関するよくある質問と回答まとめ

Q1. 籍をおいていた大学Bで奨学金を借りていました。新しく入る大学Aで、引き続き奨学金を借りることは可能ですか?

可能です。

申請は大学の窓口を通して行いますので、まずB大学で手続きをしたのち、A大学で手続きをしましょう。
ただし、貸与期間が4年であることは変わりません。
つまり、A大学で奨学金を借りられるのは3年までということになります。4年生の間は奨学金を借りることは出来ません。
4年生の間は自分でお金を工面しなければいけませんが、バイトをする他に奨学金の併用という方法もあります。

第1種と第2種を併用するには

B大学で第1種の奨学金を借りていた人は、制限がつきますがA大学でも第1種の奨学金を借りることができます(全員ではありませんから大学で相談して下さい)。
ただし先述の通り、A大学で第1種の奨学金を借りられるのは3年生までになります。

そこでA大学の1年生から第2種の奨学金も併用して借りれば、A大学でも4年生まで奨学金を借りることができます。
とはいえ第1種と第2種の併用は、第1種の審査基準よりもさらに厳しい審査基準を課されますので、求める人が全員併用出来るという訳ではありません。

ちなみに、それなら第2種を4年生の1年間だけ申請すればいいのではと思うかもしれませんが、不可能ではありませんが審査は厳しいです。
奨学金は1年生を優先するので、1年生の間から第2種を併用するのがおすすめです。

在学期間中は返済猶予申請が可能

本来なら奨学金は、奨学金の最後の振込のあった月の7ヶ月後から返済をしなければいけません。
例えば3年生の3月に最後の振込があった場合、4年生の10月から返済しなければならないのです。
しかし実際は在学期間中に返済するのは無理があるので、申請をすることで在学期間中は返済を猶予してもらうことが出来ます。

Q2. 仮面浪人している期間、籍をおいている大学Bではほとんど大学にいく予定もないので休学しようと思っています。しかし、その間も学費はかかります。奨学金を借りられますか?

借りられません。

休学している間は、申請して奨学金の受け取りを一時的にストップしなければならないというルールがあります。

これは自分のためでもあります。というのは、貸与期間が4年間しかないからです。
休学して卒業が1年伸びれば、大学に5年間在学することになりますが、貸与期間は4年なので最後の1年は何とか自分でお金を工面しなければならなくなります。
それはとても大変なことなので、休学中は申請して奨学金の振込をストッップしておきましょう。

Q3. 大学Bに籍をおいて奨学金をもらいつつ仮面浪人していましたが、大学Aの受験に失敗し結局大学Bに行くことになりました。しかし仮面浪人期間中大学には行っていなかったので、留年しました。それでも奨学金は引き続き借りられますか?

2回目の1年生をしている期間だけ、奨学金の振込はストップします。

奨学金は一時的にストップされるものの、完全に停止される訳ではありません。
2年生に進級すると再び奨学金を借りられます。
ただし、この場合ラッキーなのは、大学Bに籍をおいた際に奨学金を借りていたことです。

仮面浪人失敗後に奨学金を借りる手続きをしても、大学Bの中では留年扱いになっているので「勉学に対する意欲がない者」として見なされてしまいます。
そうすると奨学金を借りることが難しくなります。

Q4. 籍をおいている大学Bでは特待生だったため、授業料は免除されていました。しかし仮面浪人が成功し春から志望大学Aに移るのですが、その場合大学Bで免除されていた授業料はどうなりますか?

免除されていた授業料は請求されます。

大学が特待生として授業料を免除するのは、あくまでその学生が4年間でその大学を卒業することを前提としています。
よってもし別の大学に移ったり留年してしまう場合は、免除されていた分の授業料を請求されます。

ただし大学によっても制度が異なりますので、詳しいことはその大学の窓口に相談しましょう。

Q5. 籍をおいている大学Bで奨学金をもらいつつ仮面浪人をしていました。仮面浪人が成功し、春から大学Aに進学します。大学Aでは奨学金はストップさせ、仕送りとバイトでやっていこうと思うのですが、大学Bで借りていた奨学金はどうなりますか?

大学Bで借りていた1年分の奨学金はいずれ返済しなければなりませんが、先述の通り申請することで大学Aの卒業まで返済を猶予してもらえます。
もし余裕があるのなら、大学期間中に繰り上げで少しずつでも返済すれば、その期間中に返すお金は無利子となりますので、あとあと楽になります。

例えば大学B時代に48万円借りていたとすると、返済金額は利子をつけて約50万円になります。
しかし大学A時代にそのうち10万円でも返済すれば、利子は残りの38万円にしかつかないということです。

終わりに

仮面浪人をするといっても、その浪人期間中の学費は一体どう払うのか、よく考えたり相談しなければいけないことがお分かりいただけかと思います。
奨学金は必ず返済しなければいけないお金なので、無理のない範囲で必ず返済計画を立てましょう。
なお、奨学金をいくら借りればどれくらいの期間で毎月いくらかかるのかについては、計算シミュレータから計算できますので是非使ってみて下さい。

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